現場での姿勢

私達が現場で求められる事とは。
案件の内容によってマッチする開発スキルや経験値が必要となるが、それが求められる事なのだろうか。

それを確認する為に面談が設定され、人間性(コミュ力)を含めてその案件を滞りなくコンプリート出来ると判断された時、現場参入が許され、その案件に携われる事になる。

しかし、現場が「本当に」求めている「お役立ち」とは何か?

「一人称で動ける人」という募集要項の一文をよく眼にしがちだ。
その意味を、ただ指示を待つのではなく自ら行動する姿勢と問題に当たっての柔軟性や判断力を備えている事。と理解している。
さらに私は自分の考えを「提案すること」がとても大切だと考えている。

指示に従い、言われたことを正しく行う事は勿論大切だ。
しかし、その範囲でしか仕事をしない人達が集まったら、果たしてそれで本当に良いシステムが完成出来るのだろうか?

顧客は開発力を期待して注文を出してくれる。
極論を言えば、開発に関してはこちらがプロだ。そして、顧客の要望や思いを形にしていくのが私達の仕事だ。
また、開発するシステムのユーザビリティー等についても私達はより経験が有り、精通していると言える。
顧客の要望や気持ちは十分理解出来るが、その要望や気持ちをそのままシステム化してしまうと、それがターゲットとなるユーザーにとって使い易いものになるかどうか、私達は経験からかなり正確に予測出来る。

そこで重要になるのが、顧客と開発者の重要なコミュニケーションのひとつ。開発者としての提案だ。
顧客の要望通り、仕様通りにシステムを開発したとしても、ユーザビリティーなどの品質が始めから悪いと分かっていたら、私は私の開発者としてのプライドが傷つく。

今の時代、品質が悪ければ、ネット等ですぐに悪評も広まるだろう。
「より良いものを作る」が私のエンジニアとしてのモットーであり姿勢だ。
たとえ時間や予算や工程の枠があろうとも、自身が1メンバーの立場であろうとも、その姿勢は全く変わらない。

顧客の要望や思いを叶えつつ、システムとしての使い易さ等の性能を満たす提案はとても重要だ。
そしてその提案を心掛けていると、自然と顧客と開発サイドが一体化するものだ。
限られた予算、期間の中でも、マストな仕事だけで満足せず、顧客が喜び、顧客から感謝されるような仕事がしたい。
それが我々プロのエンジニアが目指す開発、仕事だと思う。

株式会社インテグラル・ソリューションズの社是は、「正義と思いやり」だ。
顧客に対する「お役立ち」を果たす。
顧客の要望や思いに耳を傾け、ベスト(ベター)なシステムを提案し、開発力を提供する。
それが顧客に対する「正義と思いやり」だと信じている。

時にその姿勢を貫く事は大変だと思う事も有る。
しかしその、現場での姿勢は、自らを成長させる姿勢に他ならない。
それは自分に対する「正義と思いやり」の姿勢なのだから。

とも

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