多様性

いつからでしょうか。
世界では突然多様性が重要視されるようになったように思います。
私はあまり多様性に良い印象を持っておりません。 昨今のヴィーガンのデモやポリコレに配慮した作品などを見るとどうしても個性の押し付けのように感じてしまいます。
ではなぜ多様性が重要視されるようになったのでしょうか?多様性について調べてみました。

多様性(ダイバーシティ)とは
多様性とは、性別、人種、年齢、文化、考え方など、さまざまな違いを持つ人々が一緒に生きることを尊重する考え方です。多様性が重要視されるようになったのは、1980年代頃からです。特に人権や平等を求める動きが強まり、社会や企業がさまざまな背景を持つ人々を受け入れることで、新しいアイデアや成長につながると考えられるようになりました。

ポリコレ(ポリティカル・コレクトネス)とは
ポリコレとは、他の人を傷つけないよう配慮した言葉や行動を取ることです。例えば、性別や人種、障害に対して差別的な表現を避けたり、多様なキャラクターを含む映画や広告を作ったりすることがポリコレの例です。これは、全ての人が平等に扱われるようにするための考え方です。

このように、多様性は平等性やさらなる成長のため重要視されているようです。
多様性を実現するには、人々がそれぞれの個性を受け入れる。という一見簡単そうなことをするだけだと思ってしまいますが、実際はとても難しい問題だと思います。
なぜなら、人々は個性によってそれぞれ当たり前のことがあり、その当たり前は他の個性の人にとってはおかしなことであるかもしれません。それ故にその当たり前を押し付け合うような状況になってしまうのだと私は思います。

私も自分と考え方が違う人を否定してしまうことがよくありますが、それは相手にとっては正しいと考えていることなので、意見が噛み合わず喧嘩になってしまいます。
ですが今回多様性について調べてみて、考えの違う人の意見を頭ごなしに否定するのではなく、一度受け入れそれを理解したうえで、自分の考えを相手に伝えることが必要だと思いました。

また、多様性という表現について、
今まで述べたような考え方以外にも昨今助成金の対象にもなっている、学び直しとしての「リスキリング」等も多様性に繋がる話です。
一言でITに関連する『開発』と言っても、その環境や言語・技術自体が様々です。如何に優秀な頭脳を以てしても、その全てを理解し、使いこなすのは至難の業でしょう。
ただし基礎を身に付けた上で、いくつかの専門性を身に付ける事は不可能ではありません。例えば金融系の業務(開発として)を理解してから、次は通信系(開発として)、またWeb系(開発として)のように開発技術者として水平的に展開していく多様性と、プロダクツ開発の垂直的な展開として、テスター、コーダー、設計者・デザイナー、そして開発管理者、また、発注する立場と受注する立場。それも多様性のひとつです。

いずれにしてもポリコレは、人として当たり前の考え方であり、行動です。
要は「差別」の在り方について正しく捉える事が肝要であると思います。
努力する者と、そうでない者を同様に扱う事もまた「差別」かも知れません。
我が社の社是は「正義と思いやり」です。
単純なようで実に難しい言葉です。
誰にとっての正義なのか、誰を思いやるのか。それによって、この言葉の意味は違ってくるようにも思えるからです。

この言葉にその時その時に意味を変化させる多様性は要りません。
人の心が求める正義と、人の心から湧き上がる思いやり。
それが正しい「正義と思いやり」です。

それは、仕事にも求められる「人間力」が鍵になります。
許し、理解し、受け入れる。意識せずとも、そこに差別は在りません。
度量とも言われる人としての幅や深さは、人によっては容易く身につくものではありません。
だからこそ、日々自分を振り返りながら、多様性が喧伝される時代に自分の個性を磨いていけば良いのだろうと思います。

みな

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