自転車のヘルメット

着用が義務になってから、世間では自転車用のヘルメットが品薄になっているそうで。努力義務だからノーヘル運転での罰則が特にないとはいえ、「着用時は事故の死亡率が3分の一にも下がる」というお上直々触れ込みで、安全意識が高まったという事でしょうか。
どうせ購入するならば、より安全性が高いものを選ぼうとなるのでしょうが、自転車のヘルメットはバイクのように高価な物ほど安全になるというわけではないんですよね。自転車で1万円を超すヘルメットは大体が競技用で、安全性よりも軽量性や風通しの良さ、着け心地を追及したものとなっています。また軽さと引き換えに耐久性を天秤にかけているので、胸の高さから地面に落としたら買い替えるべきだと言われるくらいにデリケートだったりします。
無理をして高い物を買わなくて良いという事になりますが、ただ、これから暑くなる季節を考えると大枚叩いてでも風通しが良いのを選ぼうという人も増えそうな気がします。安全のために熱の籠るヘルメットを被って熱中症になっていたら、本末転倒も良いところですよね。
需要に供給が追い付いて、徐々にヘルメットをする人が増えていくのでしょうが、安全運転も心掛ける人も増えて欲しいものです。街で行きかう自転車の人達を見ていると車道の右側走行や、一時停止線をノーブレーキで突っ切ることが如何に危険か、認識している人が少ない様に思われます。
護身術の道場でもよく教えられることですが、身を守るのに肝要なのは危険に遭遇した時に如何に立ち回るかではなく、そもそも危険な目に遭わない様に心掛けることが大事なのだから。

シン

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